第1回 子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいのご案内

不登校を経験者が語る・親が語る・みんなで語る

「不登校は問題行動ではない」

「鳥取県での不登校対応の現状と課題について」

「子どもの多様な学び方と居場所について」

県民のつどい開催にあたって

全国で13万人を超えている不登校の子どもたち。鳥取県でも800名以上の子どもが不登校になっています。
文部科学省は「不登校は問題行動ではない」「学校以外の場での多様な学習活動の重要性」をいっています。しかし、不登校の児童生徒に対する社会的な目は厳しく、「不登校は問題」だという見方が強いです。これまでに様々な団体が長年対策に取り組んでいるにも関わらず、学校へ行かない子どもは増え続けています。鳥取県でも不登校の子どもが減ることはありません。
私たちは子どもたちの声を真摯に聴くことができているでしょうか?
子どもたちの声を聴いて、不登校対策や支援が行われているでしょうか?
これまで、子どもがまん中にいたでしょうか?

そこで、立場や肩書きを超えたさまざまな人たちと語り合う集いを倉吉で開催する運びとなりました。
この集いはいわゆる「講師」や「助言者」は置きません。参加者みんなが主体者です。
子どもたちを「まん中」にして子どもたちの「生の声」を聴き、みんなで学びと不登校について語り合います。
不登校体験者と保護者の体験談、親の会、フリースクール、教育カウンセラー、相談機関など子どもに関わる教育関係者をパネリストとして話し合いを進め、参加者のみなさんと意見交換をしていきます。「不登校の理解と対応」について、「学校外の場での学び方」についても参加者のみなさんといっしょに考えたいと思います。

不登校経験者の声・保護者の声

(経験者Sさん)

中1の頃、続いていた嫌がらせと友人関係が原因で不登校になりました。
あの地獄から逃れられるのならもう中学校には行かないという思いが強かったです。
親は家にいたので申し訳ない気持ちだったし、学校に行かないといけないことはわかっているのに行けない自分はだめだと思っていました。
不登校になってから1ヶ月ほどは勉強もせずに家にこもりテレビを見るだけの毎日でした。
そんな中、ちょっとしたきっかけで徐々に外に出ようと思うようになりました。中2の5月からは教育支援センターに通い、楽しい思い出もできました。
当時はつらいことが多かったですが、今では学校を休む決断をして良かったと思います。
私たちの生の声を聞き、何かを感じてもらえると嬉しいです。

(経験者Mさん)

いじめられている友人をかばって自分も標的になり、中学3年間不登校を経験しました。自殺未遂も繰り返し、もうダメだと思っていたときに出会った支援センターで人生を一から再出発させることができました。私自身学校や支援センターはもちろん親、友達、地域の方々様々な人達の理解や後押しがあったからこそ不登校を乗り越えられたと思っています。そしてあのとき知っていればよかったと思うことがたくさんあります。それを一人でも多くの不登校に関心のあるかたにお伝えし、皆さんと不登校を考えることができたら嬉しいです。

(保護者Eさん)

自分の子どもが学校に行かなくなったときは不安で泣くしかなかったです。不登校であることを誰にでも話せませんでした。相談機関に行くのも勇気がいります。そんな中で助けを求める様に親の会に参加し、沢山の言葉に救われました。
どんな生き方でも良い。時間が掛かっても良い。心と体を休めて自分らしく生きて欲しいと思っています。

子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい概要

文部科学省は平成28年7月に「不登校に関する調査研究協力者会議」による「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」において「不登校状態を問題行動と判断してはならない」「学校に登校するという結果のみを目標にするのではない」という通知を出しています。また、平成28年12月には「教育の機会の確保等に関する法律の公布について」という通知の中で「学校以外の場での多様で適切な学習活動の重要性」をいっています。
「不登校は問題行動ではない」「多様な学び方を認め、子ども個々に寄り添った支援が必要」とされてきています。しかし、実際には不登校の児童生徒に対する社会的な目は厳しく、「子どもは学校に行くのが当たり前」であり「不登校は問題」だという見方が強いです。学校へ行かないことも選択肢のひとつであり、様々な学び方があるという認識が必要なのですが、無理解のために子ども本人も親御さんも不登校であることに罪悪感を感じて自分で自分を責めてしまい自己肯定感を下げてしまうというケースも少なくありません。
また、個々の子どものニーズに応える学校環境の整備や教育相談支援体制作りが進められ、フリースクールなどの学校以外の学びの場も増えてきましたが十分とはいえない状況です。
そこで、様々な立場の県民がいっしょになって子どもの学びと不登校について考える場の設定が必要だと考え鳥取県でも集いをやりたいと思い、このたび倉吉で開催する運びとなりました。立場や肩書きを超えたさまざまな人たちと語り合う集いを開きます。
不登校経験者、不登校の親の会、フリースクール、子どもの学び場など子ども支援の活動をされている方など教育関係者をパネリストとして話し合いを進め、参加者のみなさんと意見交換するような形で行っていきます。
本つどいには学校教育関係者や子どもの教育に関わっている方だけでなく、県民一般、県外の方などどなたでもご参加できます。

●日時 平成30年12月1日(土)13:00~17:00 (12:30受付開始)

●会場 鳥取県立倉吉体育文化会館 中研修室
鳥取県倉吉市山根529-2 電話 0858-26-4441

●参加対象 鳥取県民一般 (鳥取県外の方の参加も可能)(定員100名)

●参加費用 入場無料

●当日の内容 タイムスケジュール

12:30 受け付け開始
13:00~13:30 開会 趣旨説明と基調提案 パネリスト紹介
「文科省の不登校対応に関する通知について」
「普通教育機会確保法について」
「鳥取県での不登校対応の現状と取り組み、課題について」

13:30~15:00 第一部 若者シンポジウム
(不登校体験者による体験談と参加者による討議)
15:00~15:10 休憩
15:10~16:40 第二部 大人のシンポジウム
(保護者の体験談、学校以外の学びの場について)
16:40 閉会挨拶
17:00 閉会

●パネリスト(予定)
不登校経験者、親の会(保護者)代表、不登校対応支援員、フリースクール代表、学びの場代表、その他教育関係者

※当日のパネリストとタイムスケジュールは変更になる場合がございます。

●申し込み 事前申し込みが必要です。
本つどいに参加するには事前申し込みが必要で、先着順に受付して定員(100名)になり次第締め切らせていただきます。

※申し込み方法についてはこちらのページ「参加予定」「興味あり」の方に優先してお知らせいたします。

※鳥取県民のつどいとしていますが、県外の方の席も若干数用意いたします。
※本つどいはシンポジウム形式で行いますが、話をしないで聞くだけの参加もできるように見学席も設けます。
※空席がある場合は当日参加も可能ですが、立ち見になったり入場ができない場合もございますのでご了承ください。

定員になりましたので、申し込みを終了いたしました。
参加申し込みしていただいた方、ありがとうございました。
当日は気をつけておいでください。

●主催 鳥取県不登校の親の会ネットワーク
子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい実行委員会

●後援
鳥取県、鳥取県教育委員会、鳥取県内市町村、鳥取県内市町村教育委員会

●お問合せ
こちらからお問い合わせしてください。

●連絡先 鳥取県不登校の親の会ネットワーク事務局 TEL:090-6831-3307(東谷)